症例 | 胃粘膜表面の組織欠損を示す病変であり、胃液によって胃粘膜を溶かす状態を言う。 通常、胃から食べ物が十二指腸へ下がると胆汁と膵液が出てくる。これらが分泌されることにより胃に抑制がかかり胃液の分泌が止まる。十二指腸に送ることにより胃が休むことができるのだ。だが、この流れがスムーズでないと抑制が掛からないため空っぽな状態なのに胃液が出続けてしまい粘膜が荒れてしまうことになる。 ここで問題になるのが、十二指腸の自動運動である。 この働きが正常に動くことにより十二指腸の開閉に関るオッディ活約筋が伸縮するのだが、十二指腸の動きが止まるとオッディ括約筋も緊張してしまう為、うまく流れなくなり胃に抑制が掛からなくなるのだ。 治療は胃に関連する交感神経節を刺激することにより胃の興奮を抑制することができる。あと横隔膜や肝臓の緊張も関係するため腹膜系の緊張を取り、十二指腸の癒着とオッディの緊張を取れば早期改善がなされる。 オッディ括約筋が緊張しても完全に閉じることはなく多少は流れている。完全に閉じてしまうと急性腹症となり嘔吐して激痛で冷や汗を流して転げ回る状態となる。その場合、胃の内容物は全く移動しなくなる。 不完全な場合は慢性膵炎となり、その時は胃の内容物は移動するが消化不良で軟便や下痢を起こすのである。 |